2022.09 振り返り
9月は個人的に大きな判断・決断をした月でした。投資でも自身を振り返るいいきっかけを頂き、プライベートでも将来のことを沢山考えた月でした。
★目次★
1.今月の成績
今月はTOPIX、マザーズにはアウトパフォームしたものの、自身の成績としてはマイナスに終わってしまいました。途中まで順調に利益を積み重ねられていたんですが、最後の1週間で利益を吐き出してしまいました。アメリカ指数は軒並み年初来安値を更新し、日本指数も円換算だと保っているものの、ドル換算だと年初来安値を更新しつづけている状況です。
損益ベスト3
今月の利益ベスト3
- 9554 イントループ
- 9828 元気寿司
- 7378 アシロ
今月の損失ベスト3
- 5726 大阪チタニウム
- 1580 日経ベア
- 9416 ビジョン
9月はイントループを小ロットでしたが決算マタギ、利益を出すことができています。リスク量を意識してロットを小さくできたのは、自身の中で成長を感じます。一方、損失は大阪チタニウムが一位でしたが二回エントリーして二回とも損切だったのでやむなしです。大きな失敗はせず機会を伺っていきます。
現在の保有銘柄(PF順)
新 8230 はせがわ
新 9554 イントループ
CP比率:60%
一時的にフルポジまで伸びましたが、最終週の下落でほとんど利確損切ラインをまたいでしまい、今現在はCP60%という状況です。この乱高下相場は早く終わってほしいのですが、まずは生き残ることを意識して取引続けていきます。
2.取引振り返り
今回は個別の取引振り返りはせず、ここ数年の全体取引を振り返ってみました。そのきっかけとなった本がこちら。
投資仲間がツイートしているのを見て、まだ読んだことがなかったので購入して読んでみました。今まで読んだことがなかったのが恥ずかしくなるくらいいい本でした。
株は期待値のゲームだとわかったつもりになっていましたが、それを解きほぐしてくれています。
同じ損益レシオ2でも自分の勝率によって損切ラインを変えるべきという考え方は全然知らず衝撃を受けました。同じ損益レシオ2で限定した場合のROIが最大になる利益損失率の表は下記になります。
勝率 | 利益率 | 損失率 |
---|---|---|
30% | 2% | -1% |
32% | 2% | -1% |
34% | 2% | -1% |
36% | 8% | -4% |
38% | 14% | -7% |
40% | 20% | -10% |
42% | 26% | -13% |
44% | 32% | -16% |
46% | 38% | -19% |
48% | 44% | -22% |
50% | 50% | -25% |
52% | 56% | -28% |
54% | 62% | -31% |
56% | 68% | -34% |
58% | 74% | -37% |
60% | 80% | -40% |
損益レシオ2に限定すると、利益が出てくるのは勝率35%超えたあたりからになり、よく目にする勝率40%、利確水準20%、損切水準10%というのはすごく理にかなっていることがわかりました。
ここでちゃんと取引記録をつけ始めてからの3年間の数字と比較してみようと思います。
試行回数 | 勝率 | 平均利益率 | 平均損失率 | 損益レシオ | |
---|---|---|---|---|---|
2020 | 211 | 38.4% | 13.2% | -7.7% | 1.7 |
2021 | 144 | 40.3% | 7.5% | -6.1% | 1.2 |
2022 | 164 | 37.2% | 6.5% | -4.9% | 1.3 |
ここ二年間投資成績が振るわず、非常に苦しい時間を過ごしていますが、数字にしてみると非常にシンプルな解決策でした。私の場合は損切はキチンとできているようですが、勝率が低いのに加えて、平均利益率が小さいことが非常に大きな原因にように感じました。
過去二年を振り返ると10%を超える利益はまあ見るのですが、数ヶ月おきに起きる大きな下落で支持線を割った後に利益確定することが多く、平均利益率が低い状態が続いているように感じました。下落相場でしなければならない細かい利益確定を徹底するということができていないということです。
他にも理にかなったエントリーポイントがある一方で、朝通勤中にいいと思ったスマホぽちっとトレードにより勝率を落としてしまっているようにも感じています。ここについては過去の取引をもう少し深掘りする必要がありそうです。
この平均利益を考える上で、「バックストップ」というものも初めて知りました。ミネルヴィニは逆指値には3つの段階があると著書に書いています。
- 事前に決めた損失額を超えないような逆指値:最大10%のライン
- 損益を出さないような逆指値:損益0のライン
- 利益を守るための逆指値:自分の平均利益かそれよりも上のライン(バックストップ)
「バックストップ」とは、株価の上昇に合わせて引き上げられていく「トレイリングストップ」とは異なり、自分が守りたい利益額に基づいた水準に置いて株価の動きを比較的自由にさせるものである。私は「バックストップ」を自分の平均利益かそれよりも上の水準に置くことがよくある。私は少なくとも自分の平均利益を維持した上で、できればその平均値を徐々に向上させていきたいからだ。
過去の取引を振り返ったことで自分の中で方向性が見えてきました。
私は現在のような下落相場では「勝率40%、平均利益率10%、平均損失率5%」を目指します。
もう一つ、私はバックストップを使って、自分の平均利益を向上させることを目指します。